8/3に佐治町で「住民の声を聞く会」を開催しました

8/3夜に佐治町人権福祉センターで「住民の声を聞く会」を開催しました。同町民数名にご参加いただきました。以下、当日に住民の皆様から出た意見を示します。

「自分は去年妻を亡くし、93才で一人暮らし。運転免許を返納するように言われているが、免許を返納したら買い物にも行けない。小さな自分の集落では商品を買う人が少ないので、以前来ていた移動販売車も来なくなってしまった。」

「空き家が増えると共に、独居老人だけの世帯が急速に増えている。自分の集落では、約47世帯中で約6世帯が独居高齢者。」

「独居老人の集まる施設が必要である。以前、強力なリーダーがいた時には公民館などで集まりを持っていたこともあったが、今はやれていない。話をせずに家に一人でいると、どんどんボケが進む。」

「用瀬町でやっている高齢者向けのワイワイカフェに参加したが、なかなかよかった。行政の方で同じような集まりを作る施策を進めてほしい。」


「国民年金だけでも入れる介護施設が必要。「あすなろ」は良いけれど、国民年金だけでは入れない。」

「二年前に水道料金が上がったが、集落の簡易水道の施設は従来のものを使っているのに、料金だけが大幅に上がったのはおかしい。二年前までは二カ月で\3000以上になることは無かったのに、今では常に\3000以上かかる。」(注: 市の簡易水道の大部分ではH28年に標準料金(一世帯当たり一月の使用量が20m3)が\2581/月に統一、H32年には標準料金が鳥取市上水道と同じ\2592/月となる予定)。

「林業と農業(米・梨)が衰退した結果、カネが地域の中で回らなくなった。今では佐治の住民は地域の外に働きに出てカネを稼ぎ、そのカネを地域の外の全国規模の大規模店で使う。働いて得た利益が東京や大阪に吸い取られてしまう。地域内にカネが落ちなくなり、地域の中に住む意味さえも失われつつある。これが若い人が地域外に出ていく主な理由。」

「合併前には集落の共有林があった。各集落独自の判断で必要な時には共有林の木を切って売り、融雪装置などの共用施設を自ら実現していた。合併後は、共有林が鳥取市の財産区となったため、鳥取市長の許可無しには木が切れなくなった。結果として集落の自治権が奪われてしまった。若桜町や智頭町が鳥取市と合併しなかった理由は、このことが大きいと思う。

「昔は政治家になると家や田畑等の財産を失うといわれていたが、それでも地域のためを思って政治家になる人が結構いた。今は逆で、何かを儲けたいがために政治家になろうとする人が多い。」

「政治家は世の中の先を見て政治をしないといけない。目先の事ばかり追いかけていると、無駄が多くなり住民みんなが迷惑する。」

鳥取市と合併してからは、佐治町では何も良いことが無い。

鳥取市長は、佐治町には眼を向けていない。

・「感想」

 今回の集会の準備のため、七月末に佐治町内のある集落でチラシを配布して来ました。実に数年ぶりに佐治町内を訪れたのですが、町内の至る所でずいぶん廃屋が増えていることに驚きました。チラシを配布した集落でも、実際に住んでおられる住宅は事前に聞いていた戸数の約2/3ほどでしかありませんでした。中山間地が急速に疲弊しつつある現状を実感することとなりました。

 今回の集会で判ったことは、第一に、2004年の鳥取市との大合併によって、それまであった集落単位の自治機能が大幅に失われたことです。集落自治の財政を支えてきた共有林が鳥取市に奪われた結果、「自分たちの集落の将来は自分たちで支える」という集落維持には欠かせない住民の意欲までもが奪われてしまったのです。住民の意欲が失われては、地場産業振興による地域活力の維持など期待できるはずもありません。今年四月の中核市移行で鳥取市の権限がさらに拡大されましたが、その結果として周辺町を含む各地域の自治が、今以上に急速に失われるのではないかと危惧します。

 余談になりますが、当日参加された93才の男性の方は、先の戦争末期に徴兵されて特攻機の整備兵として勤務したとのこと。この集会では、ご自身が見聞きした特攻兵の悲しい話について伺うこともできました。戦争を実体験された方の話を聞く機会はもはや貴重となっています。より多くの人にも聞いていただきたいものだと思いました。

 当「住民の声で鳥取市政をつくる会」では、今後も市内各地域で「住民の声を聞く会」を開催していくこととしており、次回は九月末頃に青谷町で開く予定です。詳しい日時については、別途ご連絡いたします。 

2018年08月08日